なぜ辞めたのか、どうやって辞めたのか

転職する理由はそれぞれあると思います。

わたし自身2回転職しました。

わたしは新卒で国立系の病院で働いていました。

消化器系の病棟でした。

田舎の総合病院だったので、循環器患者や呼吸器患者もいました。

日々勉強が追いつかないくらいいろいろな疾患の患者様の看護をしていました。

1回目の転職では、友人から「福利厚生もよい国立系の病院をなぜ辞めてしまったのか」とよく言われました。

わたしの場合は、地方の田舎に住んでいたのですが、①「市街地で働きたい」、②「救急と離れたい」という理由で転職を決めました。

そんな理由でと思う方もいらっしゃるでしょう。

若かった頃のわたしは休みになると市街地に遊びに行っていました。

市街地に車で1時間半かけて行くことはガソリン代もかかるし、大変だったので「引越した方が早いかな」と思いました。

また、田舎の総合病院だったので救急車がひっきりなしにきて救急の対応をしなければいけず、救急が苦手な私にとってはとてもストレスでした。

そこで私は転職を決断しました。

転職を決断したら、まずどのように辞めるべきかをネットで調べました。

「3ヶ月〜半年前には、上司に報告」がよいという情報が多かったので、半年前には師長さんに報告しようと思いました。

4月の入職の方がなんとなく多いと思ったので、「3月に辞めて4月入職しよう」と決めました。

辞める半年前になるまでにすぐに行動を始めました。

わたしは、貯金がほとんどなかったので、辞めたらすぐに働かなければいけませんでした。

そのために、住みたい地域の病院について情報収集を始めました。

6〜7月頃、スマホで看護師専用の転職サイトやハローワークをみて情報を集めました。

そして、辞める半年前の9月に師長さんに「やりたいことがあるので、辞めます」と伝えました。

うそじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。

本当に「緩和ケア」について学びたいという思いがあったので、「やりたいことがある」ということは事実です。

「○○が嫌だから辞める」というより、「○○を学びたいから辞めたい。専門的な病院でスキルアップを目指したい」といった方が、円滑に辞めれると感じました。

辞めると伝えてからもしばらくは働かないといけないので、ネガティブな理由よりポジティブな理由の方がお互い最後まで働きやすいと思います。

わたしは、せっかちなので」次の転職先を早く決めたい」と思い、9〜10月には転職サイトを利用して面接を受けました。

2つの病院を受けて、2つとも合格でした。

給与面や福利厚生を比較して、自分がよいと思った方を選びました。

12月に看護部長から呼び出されました。

「なぜ辞めるのか、改善できる点があるなら対応する」と言われました。

看護部長さんの言葉はありがたかったのですが、辞めるという意思は揺るぎませんでした。

正直にやりたいことがある、次の就職先も決まっていることを話しました。

30分くらい引き止められましたが、わたしは絶対に辞めるという意思を崩しませんでした。

最後には、辞めることに納得してもらいました。

そして、無事に3月退社、4月に希望病院に入院することが出来ました。

入院してからは2年一般病棟で働き、1年10ヶ月緩和ケア病棟で働きました。

一般病棟では、手術前後のケアや化学療法のケア、放射線治療患者のケアを行いました。

緩和ケア病棟では、最期までその人らしく過ごすためにはどのようにケアしたらよいかを日々スタッフと話し合いながら看護していきました。

とてもやりがいのある仕事でした。

なぜ、「やりがいのある仕事を短期間で辞めてしまったのか」と思う方もいらっしゃるでしょう。

緩和ケア病棟では、万年看護師不足で毎日3〜5時間の残業の日々。

体力が持たず、休みの日はずっと休んで過ごしました。

そして、1番辛かったのは、「笑い合って過ごした患者さんたちとの別れ」でした。

ご家族の方がもっと辛いでしょう。

しかし、患者さんと笑い合ったり、時には涙したりして過ごした日々が忘れられず、そんな患者さんとの別れが繰り返されることが精神的に辛かったのです。

体力的にも精神的にもきつく、よく熱がでたり、嘔吐したりしていました。

それでも、スタッフが足りないから頑張ろうと働いていました。

ふと、「このままだとわたしの方が倒れてしまう。もう、限界だ」と思いました。

そして、7月頃師長さんに面接を組んでもらいました。

「面談の際に体力的にも精神的にも限界であること」をありのまま、相談しました。

師長さんは、話しを聞いてくれ、他の病棟への移動を提案してくださいました。

しかし、わたしには、緩和ケアの他に「消化器」について学びたいという思いもありました。

なので、はっきりと12月には辞めたいですと伝えました。

また就活をしながら働きました。

今回は前回検討していた病院があったので、自分で連絡をして面接を組みました。

9月には面接をして、合格が頂いました。

11月に看護部長から呼び出されました。

前回同様に、「なぜ辞めるのか、病棟移動も可能」と言われました。

「緩和ケアはやりがいがあるけど、体力的にも精神的にもわたしには向かないこと。

やりたいことがあるので辞めます。」とはっきり伝えました。

転職先が個人病院だったので、なぜあんなところに行くのかと失礼なことを言われました。

尚更、辞めたくなりました。

結局、1時間くらい面談で引き止められましたが、わたしの意思は硬かったので、辞めることで最終的には納得してもらえました。

辞めたくても辞めれない方がいらっしゃると思います。

辞める際は必ず引き止められます。

確固たる意志を持って、面接に臨まなければ流されてしまいます。

やりたい事があるなら、尚更です。

改善案を出されて、自分が納得してそのまま働くならいいと思います。

優しい方は、「他のスタッフに迷惑がかかるから辞められない」という方もいらっしゃるでしょう。

しかし、自分の人生は一度きりです。

やり直しは出来ません。

後悔のない人生を送るべきです。

辞める時には、

・辞める理由、辞める時期を半年前には師長に相談する。

・辞める理由は、「やりたい事がある」などスキルアップやポジティブな理由がよい。

このようなことに気をつけておいた方がよいと思います。

以上、わたしが転職した理由でした。

転職で悩まれている方に少しでも役に立てればと思います。

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